- 歌の意味
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空の雲が寄り集まっている。葛城の高間の山には、雪が降っているらしい。
- 鑑賞
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冬歌 368
詞書は前の歌に続き「雪」
空の雲が寄り集まっているのを見て、葛城の高間の山には雪が降っているのだろうと推し量った歌である。空の雲の動きから遠い山の雪を思いやり、『万葉集』風の古風な調べで詠んでいる。
類従本ではこの歌を「一本及印本所載歌」の部に収める。賀茂真淵はこの歌に合点を付している。
初句「久方の」は、「天」にかかる枕詞である。
二句「天雲あへり」は、空の雲が寄り集まっているの意で、「り」は存続の助動詞である。ここで句切れとなる。
三句「葛城や」は、大和国と河内国の境の葛城山をいい、「や」は詠嘆の間投助詞である。本巻の第四百一首も同じ「葛城や」で始まる。
四句「高間の山は」は、葛城山の主峰をいう。
結句「み雪降るらし」は、本巻の第三百六十二首の結句と同じで、根拠のある推定の「らし」で結ぶ。
ひさかたの:「天」「空」「月」などにかかる枕詞
あまぐも:空の雲
あふ:一つに寄り合う
かづらき:大和国と河内国の境の葛城山
たかまのやま:葛城山の主峰、今の金剛山の古名
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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眺むれば寂しくもあるか煙立つ 室の八島の雪の下燃え
- 次の歌
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深山には白雪降れり信楽の 真木の杣人道たどるらし