- 歌の意味
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深い山には白雪が降り積もった。信楽の山で真木を切り出す杣人は、道を探りあぐねているらしい。
- 鑑賞
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冬歌 369
詞書は前の歌に続き「雪」
深い山に白雪が降り積もったのを見て、信楽の山で木を切り出す杣人が、雪に埋もれた道を探りながら進んでいるのだろうと思いやった歌である。雪の山で働く人の難儀に心を寄せている。
この歌は『風雅和歌集』に入集しており、同集では結句を「道たどるらん」とする。賀茂真淵はこの歌に合点を付し、「み山」を「深山」と書くのは後世の俗な書き方であると評している。
初句「深山には」は、奥深い山にはの意である。
二句「白雪降れり」の「り」は存続の助動詞で、白雪が降り積もっていると言い切り、ここで句切れとなる。
三句「信楽の」は、近江国の地名で、杣山として知られる。
四句「真木の杣人」は、杉や檜などの良い木を切り出す人をいう。
結句「道たどるらし」の「らし」は根拠のある推定で、雪の積もった山を根拠に、杣人が道を探りあぐねているさまを推し量る。
みやま:奥深い山
しがらき:近江国(今の滋賀県甲賀市)の地名
まき:杉や檜などの良質な木
そまびと:山の木を切り出す人、きこり
たどる:道を探りながら進む
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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久方の天雲あへり葛城や 高間の山はみ雪降るらし
- 次の歌
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巻向の檜原の嵐冴え冴えて 弓月が嶽に雪降りにけり