我が庵は吉野の奥の冬ごもり
雪降り積みて訪ふ人もなし
- 歌の意味
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わたしの庵は吉野の山奥での冬ごもりである。雪が降り積もって、訪ねてくる人もいない。
- 鑑賞
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冬歌 374
詞書は前の歌に続き「雪」
吉野の山奥にある自分の庵で冬ごもりをしていると、雪が降り積もって訪ねてくる人もいないと詠んだ歌である。前歌の山里の寂しさを、吉野の奥の庵に身を置いた形で詠み継いでいる。
初句は『古今和歌集』の喜撰法師の歌「わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり」の初句と同じである。
初句「我が庵は」は、わたしの庵はの意である。
二句「吉野の奥の」は、大和国の吉野の山奥をいう。本巻の第三百八十三首の二句も同じ句である。
三句「冬ごもり」は、冬の間、家にこもって過ごすことをいい、ここで句切れとなる。
四句「雪降り積みて」は、雪が降り積もっての意である。
結句「訪ふ人もなし」は前歌と同じ結句で、雪に閉ざされた寂しさを二首続けて詠んでいる。
いほ:草や木で造った粗末な小屋
ふゆごもり:冬の間、家にこもって過ごすこと
ふりつむ:降り積もる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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山里は冬こそことにわびしけれ 雪踏み分けて訪ふ人もなし
- 次の歌
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おのづから寂しくもあるか山深み 草の庵の雪の夕暮れ