身に積もる罪やいかなる罪ならむ
今日降る雪と共に消ななむ
- 歌の意味
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この身に積もった罪とは、いったいどのような罪なのだろうか。今日降る雪とともに、消えてほしいものだ。
- 鑑賞
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冬歌 391
詞書「仏名の心をよめる」
仏名会の心を詠んだ歌である。仏名会は年末に仏の名を唱えて一年の罪を懺悔する法会で、この身に積もった罪とはどのような罪なのだろうか、今日降る雪とともに消えてほしいと詠む。積もる雪と身に積もる罪を重ね、雪が消えるように罪も消えることを願っている。
類従本では結句を「消ぬらむ」とする。ここでは底本の本文に従う。
初句「身に積もる」は、身に積もった罪をいい、雪の「積もる」と重なっている。
二句「罪やいかなる」の「や」は疑問の係助詞で、三句で結ぶ。
三句「罪ならむ」は、「や」を受けて推量の「む」の連体形で結び、ここで句切れとなる。二句と三句で「罪」の語を重ねている。
四句「今日降る雪と」は、仏名会の今日降る雪をいう。
結句「共に消ななむ」の「なむ」は他にあつらえ望む終助詞で、雪とともに消えてほしいと願う。
ぶつみやう:仏名会。年末に仏の名を唱えて一年の罪を懺悔する法会
けぬ:消えてしまう
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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炭がまの煙も寂し大原や ふりにし里の雪の夕暮れ
- 次の歌
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年ふれば寒き霜こそ冴えけらし 頭は山の雪ならなくに