白雪のふるの山なる杉村の
過ぐる程なき年の暮れかな
- 歌の意味
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白雪の降る布留の山にある杉の群れ、その「すぎ」の名のように、過ぎ去るまでの間もない年の暮れであることよ。
- 鑑賞
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冬歌 400
詞書は前の歌に続き「歳暮」
白雪の降る布留の山の杉の群れを導きとして、過ぎ去るまでの間もない年の暮れを詠んだ歌である。杉の「すぎ」から「過ぐる」を導き、雪の山の景色に年の暮れの速さを重ねている。
賀茂真淵はこの歌に合点を付している。
初句「白雪の」は、白雪の降るの意で、二句の「ふる」を導く。
二句「ふるの山なる」の「ふる」は、雪が降る意と、大和国の布留の地名を掛けた掛詞である。
三句「杉村の」は、杉の木の群がり立っている所をいい、ここまでが同じ音の「過ぐる」を導く序詞となっている。
四句「過ぐる程なき」は、過ぎ去るまでの間もないの意である。
結句「年の暮れかな」は、前歌と同じ結句である。
ふる:雪が降る意と、大和国(今の奈良県天理市)の布留を掛ける
すぎむら:杉の木の群がり立っている所
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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武士の八十宇治川を行く水の 流れて早き年の暮れかな
- 次の歌
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葛城や雲をこだかみ雪白し あはれと思ふ年の暮れかな