老いらくの頭の雪をとどめ置きて
はかなの年や暮れてゆくらむ
- 歌の意味
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年老いたわたしの頭に、雪のような白髪を残しておいて、はかない年は暮れていくのだろうか。
- 鑑賞
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冬歌 402
詞書は前の歌に続き「歳暮」
年老いた自分の頭に、雪のような白髪だけを残しておいて、はかない年は暮れて去っていくのだろうかと詠んだ歌である。去りゆく年が置き土産のように白髪を残していくと見て、老いの嘆きを込めている。
初句「老いらくの」は、年老いたの意である。
二句「頭の雪を」は、頭に置いた雪の意で、白髪をたとえている。本巻の第三百九十二首でも白い頭を山の雪にたとえていた。
三句「とどめ置きて」は字余りで、残しておいての意である。
四句「はかなの年や」は、はかない年をいい、「や」は疑問の係助詞で結句で結ぶ。
結句「暮れてゆくらむ」は、「や」を受けて現在推量の「らむ」の連体形で結び、年が暮れていくのだろうかと推し量る。
おいらく:年老いること、老年
かしら:頭
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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葛城や雲をこだかみ雪白し あはれと思ふ年の暮れかな
- 次の歌
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はかなくて今夜明けなば行く年の 思ひ出もなき春にや逢はなむ