我が宿の籬のはたてに這ふ瓜の
なりもならずも二人寝なまし
- 歌の意味
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私の家の垣根の端にはいまつわる瓜が実るように、恋がかなってもかなわなくても、二人で寝てしまいたいものだ。
- 鑑賞
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恋歌 413
詞書は前の歌に続き「恋の歌の中に」
垣根の端に這う瓜が実るか実らないかに、恋が成就するかどうかを重ね、どうなろうとも二人で共寝をしたいと率直に詠んだ歌である。万葉調の素朴でおおらかな表現が特徴である。
底本の二句は表記に乱れがあり、ここでは底本の注記に示された類従本と定家所伝本の「ませのはたてに」に従う。類従本では「恋」と題して雑部に収める。
初句「我宿の」は、私の家のの意である。
二句「ませのはたてに」は、垣根の端にの意で、「ませ」は竹や柴で編んだ低い垣である。
三句「這ふ瓜の」は、這い伸びる瓜のの意で、ここまでが「なり」を導く序詞である。
四句「なりもならずも」は、瓜が実ることと恋が成ることとを掛け、実ってもならなくてもの意となる。前歌の「むなしき恋」に対し、成否を問わない積極的な恋心が歌われている。
結句「二人寝なまし」の「な」は強意、「まし」は願望を含む推量で、二人で寝てしまいたいの意である。
ませ:竹や柴で作った低い垣根
はたて:端、果て
なる:瓜が実る意と、恋がかなう意を掛ける
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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夏深き森の空蟬おのれのみ むなしき恋に身を砕くらむ
- 次の歌
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木隠れて物を思へば空蟬の 羽に置く露の消えや返らむ