- 歌の意味
- 山川の瀬ごとの岩に砕ける波が湧き返るように、私ひとりが身を砕いているのだろうか。
- 鑑賞
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恋歌 447
詞書は前の歌に続き「恋の歌の中に」
山川の瀬ごとに岩に砕けて湧き返る波のように、自分ひとりが激しく思いに身を砕いているのだろうかと、相手の無関心を嘆いた歌である。
初句「山川の」は、山の中を流れる川のの意である。
二句「瀬々の岩浪」は、前歌の四句と同じ句である。
三句「わきかへり」は、激しく湧き立っての意で、思いが胸に湧き返ることを重ねる。
四句「おのれひとりや」の「や」は疑問の係助詞で、結句の「らむ」と連体形で結ぶ。本巻の第四百十二首の「おのれのみ」と同じく、自分だけが苦しむことを嘆く。
結句「身をくだくらむ」は、身を砕いているのだろうかの意で、第四百十二首と同じ結句である。前歌の「身もくだきつつ」を受けている。
やまがは:山の中を流れる川
わきかへる:激しく湧き立つ
- 作者
- 源実朝
- 出典
- 金槐和歌集
- 前の歌
- 浮き沈み果ては泡とぞなりぬべき 瀬々の岩波身も砕きつつ
- 次の歌
- 岩走る山下たぎつ山川の 心砕けて恋や渡らむ