大荒木の浮田の森に引く標の
うちはへてのみ恋や渡らむ
- 歌の意味
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大荒木の浮田の森に長く張りめぐらす注連縄のように、ずっと長く恋い続けるばかりなのだろうか。
- 鑑賞
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恋歌 454
詞書は前の歌に続き「名所の恋の心をよめる」
大荒木の浮田の森に張られた注連縄が長く延びているように、いつまでも長く恋い続けるばかりなのかと詠んだ歌である。神域を示す注連縄に、手の届かない恋の相手を思わせる。
賀茂真淵はこの歌に合点を付している。
初句「大あらきの」は、山城国の歌枕の大荒木のの意で、字余りである。
二句「浮田の森に」は、大荒木にある浮田の森にの意である。
三句「引くしめの」は、張りめぐらす注連縄のようにの意で、ここまでが「うちはへ」を導く序詞である。
四句「うちはへてのみ」は、長く引き延ばしてばかりの意で、注連縄を張ることと、長く続くこととを重ねる。
結句「恋やわたらむ」は、前歌と同じ結句である。
しめ:神域などを示すために張る縄
うちはふ:長く引き延ばす、長く続ける
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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豊国の企救の長浜夢にだに まだ見ぬ人に恋や渡らむ
- 次の歌
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石上ふるの高橋古りぬとも 元つ人には恋や渡らむ