難波潟浦よりをちに鳴く鶴の
よそに聞きつつ恋や渡らむ
- 歌の意味
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難波潟の浦よりも遠くで鳴く鶴の声を聞くように、あの人のことをよそながら聞きつつ恋い続けるのだろうか。
- 鑑賞
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恋歌 457
詞書は前の歌に続き「名所の恋の心をよめる」
難波潟の入江のはるか遠くで鳴く鶴の声をかすかに聞くように、あの人のことを遠くから聞くばかりで恋い続けるのだろうかと詠んだ歌である。
この歌は『続後撰和歌集』に入集している。底本の注記によれば、『続後撰和歌集』では三句を「立つ浪の」とする。
初句「難波がた」は、摂津国の歌枕の難波潟の意である。
二句「浦よりをちに」は、入江よりも遠くにの意である。
三句「なくたづの」は、鳴く鶴のの意で、ここまでが「よそに聞き」を導く。前歌の千鳥に続き、水辺の鳥が詠まれている。
四句「よそに聞きつつ」は、遠く離れて聞きながらの意で、「つつ」は反復と継続を表す。
結句「恋や渡らむ」は、前歌から続く同じ結句である。
をち:遠く
たづ:鶴の歌語
よそ:遠く離れた所
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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淡路島通ふ千鳥のしばしばも 羽掻く間なく恋や渡らむ
- 次の歌
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海人衣田蓑の島に鳴く鶴の 声聞きしより忘れかねつも