- 歌の意味
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逢坂の関所の小屋はどこにあるのか。山城の音羽の滝の音のように、うわさにばかり聞きながら。
- 鑑賞
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恋歌 460
詞書は前の歌に続き「名所の恋の心をよめる」
逢うという名を持つ逢坂の関屋はどこにあるのかと問い、逢う機会もないまま、音羽の滝の音のようにあの人のうわさを聞くばかりだと詠んだ歌である。
底本の注記によれば、類従本と定家所伝本では三句を「山しなの」とする。ここでは底本の本文に従う。
初句「あふ坂の」は、近江国と山城国の境の逢坂の関で、「逢ふ」を響かせる。
二句「関屋もいづら」は、関所の番小屋もどこにあるのかの意で、逢う手立てのないことをいう。ここで句切れとなる。
三句「山城の」は、山城国のの意である。
四句「おと羽の滝の」は、音羽の滝のの意で、「音」を導く。
結句「音に聞きつつ」は、うわさに聞きながらの意で、前々歌の第四百五十八首の「声ききしより」と同じく、聞くばかりで逢えない恋を表す。
せきや:関所の番小屋
おとにきく:うわさに聞く
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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須磨の浦に海人のともせる漁火の ほのかに人を見るよしもがな
- 次の歌
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広瀬川袖漬くばかり浅けれど 我は深めて思ひ初めてき