み熊野の浦の浜木綿言はずとも
思ふ心の数を知らなむ
- 歌の意味
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熊野の浦の浜木綿の葉が幾重にも重なるように、口に出して言わなくても、思う心の数の多さを知ってほしい。
- 鑑賞
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恋歌 465
詞書は前の歌に続き「名所の恋の心をよめる」
熊野の浦に生える浜木綿の葉が幾重にも重なるように、口に出さなくても、自分の重なる思いの多さを知ってほしいと願った歌である。前歌と同じ「いはずとも」を三句に置いている。
初句「三熊野の」は、紀伊国の熊野のの意で、「み」は美称の接頭語である。
二句「浦の浜木綿」は、浦に生える浜木綿の意で、葉が幾重にも重なることから思いの重なりを導く。
三句「いはずとも」は、言わなくてもの意で、前歌の三句と同じ句である。
四句「思ふ心の」は、恋い慕う心のの意である。
結句「かずを知らなむ」の「なむ」は他に対する願望の終助詞で、数を知ってほしいの意である。浜木綿の葉の重なりと思いの数の多さとを重ねている。
はまゆふ:浜辺に生える植物で、葉が幾重にも重なる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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山城の岩田の森のいはずとも 秋の梢はしるくやあるらむ
- 次の歌
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年経とも音には立てじ音羽川 下行く水の下の思ひを