武庫の浦の入江の洲鳥朝な朝な
常に見まくの欲しき君かな
- 歌の意味
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武庫の浦の入江の洲にいる鳥を毎朝見るように、いつも見ていたいと思うあなたであることよ。
- 鑑賞
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恋歌 483
詞書は前の歌に続き「名所の恋の心をよめる」
武庫の浦の入江の洲に毎朝見られる鳥のように、いつもそばで見ていたいと思うあなただと、恋しい人への思いを素直に詠んだ歌である。万葉集の歌を踏まえた素朴な調べを持つ。
底本の注記によれば、定家所伝本では結句に異同がある。ここでは底本の本文に従う。賀茂真淵はこの歌に合点を付している。
初句「むこの浦の」は、摂津国の歌枕の武庫の浦のの意で、字余りである。
二句「入江のすどり」は、入江の洲にいる鳥の意である。
三句「朝な朝な」は、毎朝毎朝の意で、本巻の第四百二十一首の三句と同じ語である。
四句「常に見まくの」は、いつも見たいとのの意で、「まく」は「む」の名詞化した形である。本巻の第四百七十七首の「みまく」と同じ語である。
結句「ほしき君かな」は、見たいと思うあなたであることよの意で、「かな」は詠嘆である。
すどり:洲にいる鳥
みまく:見ること
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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ちはやぶる賀茂の川波幾そ度 立ち返るらむ限り知らずも
- 次の歌
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田子の浦の荒磯の玉藻波の上に 浮きてたゆたふ恋もするかな