- 歌の意味
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風が吹くのを待つ今は、まったく同じだ。宮城野のまばらな萩の花の上に置く露と。
- 鑑賞
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恋歌 488
詞書は前の歌に続き「名所の恋の心をよめる」
風が吹けば落ちてしまう宮城野の萩の花の上の露のように、自分も今は消えるのを待つばかりの身だと詠んだ歌である。古今集の「宮城野のもとあらの小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」を本歌とし、待つ恋の切なさを露のはかなさに重ねている。
初句「風をまつ」は、風が吹くのを待つの意で、本歌の「風を待つごと」を踏まえている。
二句「いまはた同じ」は、今となってはまったく同じだの意で、ここで句切れとなる。
三句「宮城野の」は、陸奥の歌枕の宮城野のの意である。
四句「もとあらの萩の」は、根元の葉がまばらな萩のの意で、字余りである。
結句「花の上の露」は体言止めで、風を待つ露と、消えるのを待つ自分とを重ねている。前歌の秋風から、秋の萩の露へと景物が続く。
もとあら:根元の葉がまばらなこと
はた:まったく、やはり
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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水茎の岡辺の真葛かれしより 身をあき風の吹かぬ日はなし
- 次の歌
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沖つ波打出の浜の浜久木 しをれてのみや年を経ぬらむ