住の江のまつこと久になりにけり
来むと頼めて年の経ぬらむ
- 歌の意味
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住の江の松のように、待つことが久しくなってしまった。来ようと頼みにさせておいて、年が過ぎてしまったのだろう。
- 鑑賞
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恋歌 491
詞書は前の歌に続き「名所の恋の心をよめる」
長寿で知られる住の江の松のように、待つことがずいぶん久しくなってしまった。来ると頼みにさせておきながら、年月が過ぎてしまったと嘆いた歌である。
底本は三句と結句に傍記を付しており、表記に乱れがある。底本の注記によれば、類従本と定家所伝本では結句を「年の経ぬれば」とする。ここでは底本の本文に従う。
初句「住の江の」は、摂津国の歌枕の住の江のの意で、松の名所として知られる。
二句「まつことひさに」は、住の江の松と、待つこととを掛け、待つことが久しくの意となる。
三句「なりにけり」は、なってしまったことだの意で、「けり」は詠嘆である。ここで句切れとなる。
四句「こむとたのめて」は、来ようと頼みにさせての意である。
結句「年の経ぬらむ」は、年が過ぎてしまったのだろうの意で、前二首の「年をへぬらむ」とほぼ同じ結句である。
まつ:住の江の松と、待つの意を掛ける
たのむ:下二段で、頼みに思わせる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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君により我とはなしに須磨の浦に 藻塩垂れつつ年を経ぬらむ
- 次の歌
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住吉のまつとせしまに年も経ぬ 千木のかたそぎ行き合はずして