時雨降る秋の山辺に置く霜の
色には出でじ色に出づとも
- 歌の意味
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時雨が降る秋の山辺に置く霜が木々を色づかせても、私は思いを顔色には出すまい。たとえ色に出てしまおうとも。
- 鑑賞
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恋歌 499
詞書「忍恋」
時雨の降る秋の山辺に置く霜が木の葉を色づかせるとしても、自分は恋心を顔色には出すまいと、忍ぶ恋の決意を詠んだ歌である。
類従本では「一本及印本所載歌」の部に収める。
初句「時雨ふる」は、時雨が降るの意で、時雨は木の葉を色づかせるものとされた。
二句「秋の山べに」は、秋の山の辺りにの意である。
三句「おく霜の」は、置く霜のの意で、本巻の第四百二十九首の三句と同じ句である。
四句「色にはいでじ」は、顔色には出すまいの意で、「じ」は打消の意志である。
結句「いろにいづとも」は、たとえ紅葉が色に出ようともの意で、前句の「色」を重ねている。前歌の「ほにはいでず」に続き、表に出さない恋を詠んでいる。
しぐれ:晩秋から初冬に降ったりやんだりする雨
いろにいづ:思いが顔色や態度に表れる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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秋風になびく薄のほには出でず 心乱れて物を思ふかな
- 次の歌
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時雨降る大荒木野の小笹原 濡れはひづとも色に出でめや