わが恋は逢はでふる野の小笹原
いくよまでとか霜の置くらむ
- 歌の意味
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私の恋は逢わないまま時が経っていく。布留野の笹原にいつの夜まで霜が置くのだろうか。
- 鑑賞
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恋歌 501
詞書「久恋」
逢えないまま年月を経る自分の恋を、布留野の笹原に夜ごと置く霜に重ね、いつの夜まで、いつの代まで続くのかと嘆いた歌である。
この歌は『新勅撰和歌集』に入集している。類従本では題を「ひさしき恋の心を」とする。
初句「わが恋は」は、私の恋はの意である。
二句「あはでふる野の」は、逢わないで時を経ることと、大和の布留野とを掛けている。
三句「小篠原」は、小さな笹の生えた野原の意で、前歌の三句と同じ語である。
四句「いくよまでとか」は、幾夜までと幾代までとを掛け、いつまでかの意となる。「か」は疑問の係助詞で、結句の「らむ」と連体形で結ぶ。
結句「霜のおくらむ」は、霜が置くのだろうかの意である。前歌の時雨の笹原から、霜の置く笹原へと移っている。
ふる:時が経る意と、地名の布留を掛ける
いくよ:幾夜と幾代を掛ける
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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時雨降る大荒木野の小笹原 濡れはひづとも色に出でめや
- 次の歌
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暁の鴫の羽掻きしげけれど など逢ふことの間遠なるらむ