暁の鴫の羽掻きしげけれど
など逢ふことの間遠なるらむ
- 歌の意味
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明け方の鴫の羽ばたきはしきりであるのに、どうして逢うことはこれほど間遠なのだろう。
- 鑑賞
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恋歌 502
詞書「暁恋」
明け方に鴫がしきりに羽ばたくように、自分の嘆きは絶え間ないのに、どうして逢うことはこんなに間遠なのかと嘆いた歌である。古今集の「暁の鴫の羽がき百羽がき君が来ぬ夜は我ぞ数かく」を踏まえている。
類従本では題を「暁の恋といふ事を」とする。
初句「曉の」は、明け方のの意である。
二句「鴫の羽搔」は、鴫がくちばしで羽をしごくことで、本歌では恋人の来ない夜の嘆きの数を表す。
三句「しげけれど」は、しきりであるけれどの意で、本巻の第四百九十七首の三句と同じ語である。
四句「など逢ふことの」の「など」は疑問で、結句の「らむ」と連体形で結ぶ。
結句「間遠なるらむ」は、間遠なのだろうの意で、羽がきのしげさと逢瀬の間遠さとを対比している。
はねがき:鳥がくちばしで羽をしごくこと
まどほ:間が遠いこと
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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わが恋は逢はでふる野の小笹原 いくよまでとか霜の置くらむ
- 次の歌
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暁の露やいかなる露ならむ おきてし行けばわびしかりけり