- 歌の意味
- 明け方の露はどのような露なのだろう。露が置くころに起きて帰ってゆくと、わびしいことだ。
- 鑑賞
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恋歌 503
詞書は前の歌に続き「暁恋」
明け方の露はどんな露なのだろうと問い、露の置く頃に起きて恋人のもとを去ってゆくのがわびしいと、後朝の別れのつらさを詠んだ歌である。
初句「あかつきの」は、明け方のの意で、前歌の初句と同じ語である。
二句「露やいかなる」の「や」は疑問の係助詞で、三句の「む」と連体形で結ぶ。
三句「露ならむ」は、露なのだろうの意で、ここで句切れとなる。二句と三句で「露」を重ねている。
四句「おきてし行けば」は、露が置くことと、起きることとを掛け、起きて帰ってゆくとの意となる。「し」は強意である。
結句「わびしかりけり」は、わびしいことだの意で、「けり」は詠嘆である。
おく:露が置く意と、起きる意を掛ける
- 作者
- 源実朝
- 出典
- 金槐和歌集
- 前の歌
- 暁の鴫の羽掻きしげけれど など逢ふことの間遠なるらむ
- 次の歌
- さ筵に露のはかなくおきて去なば 暁ごとに消えや渡らむ