浅茅原あだなる霜の結ぼほれ
日影を待つに消えや渡らむ
- 歌の意味
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浅茅原にはかなく置く霜が凝り固まり、日の光を待つうちに消えてしまうように、私も心ふさいだまま、あの人を待つうちに消え続けてしまうのだろうか。
- 鑑賞
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恋歌 510
詞書は前の歌に続き「冬恋」
浅茅原にはかなく置いた霜が日の光を待つうちに消えるように、自分もふさいだ心のまま恋人を待つうちに消え入ってしまうのかと詠んだ歌である。前歌の露を霜に替え、待つ恋の題を重ねている。
初句「浅茅原」は、前歌と同じ初句である。
二句「あだなる霜の」は、はかない霜のの意で、前歌の「露」を「霜」に替えている。
三句「むすぼほれ」は、霜が凝り固まることと、心がふさぐこととを重ね、前歌の四句と同じ語である。
四句「日かげを待つに」は、日の光を待つうちにの意で、霜を消す日の光と、恋人の訪れを待つこととを重ねている。
結句「消えやわたらむ」は、前歌と同じ結句である。
あだなり:はかない、むなしい
ひかげ:日の光
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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浅茅原跡なき野辺に置く露の 結ぼほれつつ消えや渡らむ
- 次の歌
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故郷の浅茅が露に結ぼほれ ひとり鳴く虫の人を恨むる