三島江や玉江の真菰水隠れて
目にし見えねばかる人もなし
- 歌の意味
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三島江の玉江に生える真菰が水に隠れて目に見えないので刈る人もいないように、私の恋も人目に隠れているので、訪れる人もいない。
- 鑑賞
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恋歌 545
詞書「水辺恋」
三島江の玉江に生える真菰が水に隠れて見えないので刈る人もいないように、人知れず秘めた恋なので、誰も自分を訪れてはくれないと詠んだ歌である。
初句「三島江や」は、摂津国の歌枕の三島江よの意で、「や」は詠嘆の間投助詞である。
二句「玉江の真菰」は、玉江に生える真菰の意である。
三句「水隠れて」は、水に隠れての意で、人目を忍ぶ恋を重ねる。
四句「目にし見えねば」は、目には見えないのでの意で、本巻の第五百二十四首の四句と同じ句である。
結句「かる人もなし」は、刈る人と、離れる人あるいは関わる人とを掛け、訪れる人もいないの意となる。
まこも:水辺に生えるイネ科の植物
みがくる:水に隠れる
かる:真菰を刈る意と、人が離れる意を掛ける
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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別れにし昔は露か浅茅原 跡なき野辺にあき風ぞ吹く
- 次の歌
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真菰生ふる淀の沢水水錆ゐて 影し見えねば問ふ人もなし