- 歌の意味
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岩の根元の苔を枕とし、その枕に露が置いて、幾夜この深山の月のもとで寝たことだろうか。
- 鑑賞
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雑歌 578
詞書は前の歌に続き「旅宿月」
山中の旅で、岩の根元の苔を枕にして露にまみれながら、幾夜も深山の月の下で寝てきたことだと詠んだ歌である。前歌の野原の旅寝に対し、深山の岩の上での旅寝を詠み、その日数の長さを思っている。
類従本では旅の部に収められている。なお底本の表示は結句の一字が判読しにくく、ここでは「月にねぬらむ」と読む。
初句「岩がねの」は、岩の根元のの意である。
二句「苔の枕に」は、苔を枕とするの意である。前歌の「草の枕」を、深山の「苔の枕」に置き換えている。
三句「露おきて」は、露が置いての意である。
四句「いく夜み山の」は、幾夜深山のの意である。前歌の「野原」に対して「み山」を置き、野と山とが対をなしている。
結句「月にねぬらむ」は、月のもとで寝たのだろうかの意で、「ぬ」は完了、「らむ」は現在推量である。
いはがね:岩の根元、大きな岩
みやま:深い山
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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ひとり臥す草の枕の露の上に 知らぬ野原の月を見るかな
- 次の歌
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旅の空なれぬ埴生の夜の床 わびしきまでに漏る時雨かな