逢坂の関の山路越えわびぬ
昨日も今日も雪し積もれば
- 歌の意味
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逢坂の関の山道は越えかねてしまった。昨日も今日も雪が積もっているので。
- 鑑賞
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雑歌 583
詞書は前の歌に続き「羇中雪」
逢坂の関の山道を越えようとしても、昨日も今日も雪が降り積もっているので越えかねていると詠んだ歌である。都と東国との境である逢坂の関を舞台に、雪に足止めされる旅のもどかしさを描いている。
類従本では旅の部に収められている。
初句「あふ阪の」は、山城国と近江国の境にある逢坂のの意で、古来の歌枕である。
二句「関の山みち」は、関所のある山道の意である。
三句「越えわびぬ」は、越えかねてしまったの意で、三句切れである。「わぶ」は動詞に付いて、〜しかねるの意を表す。
四句「きのふもけふも」は、昨日も今日もの意で、雪の日が続くことを示す。
結句「雪しつもれば」は、雪が積もっているのでの意で、「し」は強意の副助詞である。倒置によって越えかねる理由を後に示している。次歌の第五百八十四首も雪の山道を越える旅を詠み、「越え」「越」の語で続いている。
あふさかのせき:山城国と近江国の境にあった関所、歌枕
こえわぶ:越えかねる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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旅衣夜半の片敷き冴え冴えて 野中の庵に雪降りにけり
- 次の歌
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雪降りて跡ははかなく絶えむとも こしの山路やまず通はむ