- 歌の意味
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明け方の夢を見ている枕に雪が積もり、目覚めた私のもとを訪れるのは峰の松を吹く風である。
- 鑑賞
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雑歌 586
詞書は前の歌に続き「屏風の絵に山中に雪降れる所に旅人数多かける所を」
明け方、夢を見ている旅人の枕もとにまで雪が積もり、目を覚ますと峰の松風だけが訪れてくると詠んだ歌である。訪れる人もない山中で、松風だけが友であるという孤独を描いている。
類従本では旅の部に収められている。賀茂真淵は「夢の枕」は後の時代の言葉であると評している。
初句「あかつきの」は、夜明け前のの意である。前歌の「雪ふかき夜」から時を進めて明け方を詠んでいる。
二句「夢の枕に」は、夢を見ている枕にの意である。
三句「雪つもり」は、雪が積もりの意である。
四句「わがねざめ訪ふ」は、私が目覚めたところを訪れるの意で、松風を人のように見立てている。
結句「みねのまつ風」は、前歌と同じ結句で、峰の松を吹く風の意である。体言止めである。
ねざめ:夜中や明け方に目が覚めること
とふ:訪れる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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片敷きの衣手いたく冴えわびぬ 雪深き夜の峰の松風
- 次の歌
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稀に来て聞くだに悲し山賤の 苔の庵の庭の松風