神風や朝日の宮の宮遷し
影のどかなる世にこそありけれ
- 歌の意味
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伊勢の朝日の宮の遷宮が行われ、その御光ものどかに照らす、穏やかな御代であることだ。
- 鑑賞
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雑歌 613
詞書「伊勢御遷宮の年の歌」
伊勢神宮の遷宮が行われた年に詠んだ歌である。朝日の宮の遷宮が無事に行われ、神の光がのどかに照らす平穏な世であることを喜び、ことほいでいる。賀茂真淵はこの歌に評価の印を付けている。
類従本では神祇の部に収められている。
初句「神風や」は「伊勢」にかかる枕詞で、ここでは伊勢神宮をさす朝日の宮を導いている。
二句「あさひの宮の」は、朝日の宮すなわち伊勢神宮のの意である。
三句「宮遷」は、神殿を新しく建て替えて神体を移す遷宮の意である。
四句「かげのどかなる」は、神の光がのどかに照らすの意で、「朝日」の縁で「かげ」と言っている。
結句「世にこそありけれ」は、世であることだの意で、「こそ」は係助詞で「けれ」と已然形で結ぶ。
かみかぜ:伊勢にかかる枕詞
みやうつし:神殿を建て替えて神体を移すこと、遷宮
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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幾返り往来の峰のそみかくだ 鈴懸衣きつつなれけむ
- 次の歌
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恋しとも思はでいかが久方の 天照る神も空に知るらむ