八百万四方の神たち集まれり
高天の原に千木高くして
- 歌の意味
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八百万の四方の神々が集まっている。高天原に、千木を高くそびえさせて。
- 鑑賞
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雑歌 617
詞書は前の歌に続き「神祇の歌の中に」
四方の八百万の神々が、千木を高くそびえさせた高天原の宮に集まっていると詠んだ歌である。神話の世界の壮大な光景を、古風で力強い調べで描いている。
類従本では神祇の部に収められている。底本の結句は「きし高くして」とあるが、一本によって「ちぎ高くして」と改められており、ここではそれに従う。類従本、定家所伝本では「きき高くして」とする。
初句「八百万」は、数限りなく多いことの意である。
二句「よもの神たち」は、四方の神々の意である。
三句「あつまれり」は、集まっているの意で、「り」は存続の助動詞である。三句切れである。
四句「高まの原に」は、神々の住む天上の世界である高天原にの意である。前歌の地上の伊勢の川から、天上の世界へと視点を移している。
結句「ちぎ高くして」は、千木を高くそびえさせての意で、倒置となっている。
やほよろづ:数限りなく多いこと
たかまのはら:神々の住む天上の世界、高天原
ちぎ:神社の屋根の両端で交差させて突き出した木
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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月冴ゆる御裳濯川の底清み いづれの代にかすみはじめけむ
- 次の歌
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男山神にぞ幣を手向けつる 八百万代も君がまにまに