- 歌の意味
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鶴が岡を仰いで見ると、峰の松の梢はるかに雪が積もっている。
- 鑑賞
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雑歌 620
詞書「鶴岡別当僧都の許に雪の降れりし朝詠みて遣はす」
雪の降った朝、鶴岡八幡宮の別当である僧都のもとへ詠んで贈った歌である。鶴が岡を仰ぎ見ると、峰の松の高い梢にまで雪が積もっていると、雪の朝の八幡宮の清らかな景色を描いている。
類従本では冬の部に収め、詞書を「雪のふりし朝よみてつかはすうた」とする。定家所伝本では初句の表記を異にする。
初句「鶴が岡」は、鎌倉の鶴岡八幡宮のある丘の意である。
二句「あふぎて見れば」は、仰いで見るとの意である。
三句「嶺の松」は、峰に立つ松の意である。前歌の「小高き松」を、鎌倉の八幡宮の松として受けている。
四句「こずゑはるかに」は、梢の高く遠くにの意である。
結句「雪ぞつもれる」は、雪が積もっているの意で、「ぞ」は係助詞で「る」と連体形で結ぶ。次歌の第六百二十一首も雪の八幡山の松を詠んでいる。
べたう:寺社の事務を統括する長官、別当
そうづ:僧正に次ぐ僧の位、僧都
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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八幡山小高き松の種しあれば 千年の後も絶えじとぞ思ふ
- 次の歌
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八幡山小高き松にゐる鶴の 羽白妙に雪は降りつつ