- 歌の意味
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立ち寄ると袖が涼しく感じられる。御手洗川よ、人の姿を映して見る岸辺の春の川波よ。
- 鑑賞
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雑歌 623
詞書「屏風に賀茂へ詣でたる所」
屏風に描かれた、賀茂の社に参詣する人々の姿を見て詠んだ歌である。御手洗川の岸辺に立ち寄ると、春であるのに袖が涼しく感じられ、川波に自分の姿が映ると、神域の清らかさを描いている。
類従本では結句の一字を異にする。賀茂真淵は「みたらしや」の「や」はどうか、また「影見る岸」も後の時代の言い方であると評している。
初句「たちよれば」は、立ち寄るとの意である。
二句「ころもですずし」は、袖が涼しいの意で、二句切れである。
三句「みたらしや」は、賀茂の御手洗川よの意で、「や」は詠嘆の間投助詞である。前歌の「みたらし川」を受けている。
四句「影みる岸の」は、姿を映して見る岸辺のの意である。
結句「春の川なみ」は、春の川の波の意で、体言止めである。前歌の秋の月の夜の御手洗川に対し、春の昼の御手洗川を詠み、季節と時刻が対をなしている。
ころもで:衣の袖
みたらし:神社の参拝者が手を清める川、御手洗川
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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ちはやぶる御手洗川の底清み のどかに月の影は澄みけり
- 次の歌
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葵草鬘にかけてちはやぶる 賀茂の祭りを練るや誰が子ぞ