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さ夜更けて稲荷の宮の杉の葉に
白くも霜の置きにけるかな

歌の意味
夜が更けて、稲荷の宮の杉の葉に、白く霜が置いたことだ。
鑑賞
雑歌 626

詞書「社頭霜」
 夜が更けて、稲荷の社の杉の葉に霜が白く置いたと詠んだ歌である。神木である杉の緑に白い霜が置くさまに、冬の夜の神域の厳かさと静けさを描いている。賀茂真淵はこの歌に評価の印を付けている。
 類従本では冬の部に収められている。定家所伝本では二句を、類従本では三句をそれぞれ一字異にする。

 初句「さよふけて」は、夜が更けての意で、「さ」は接頭語である。
 二句「いなりの宮の」は、山城国の稲荷の社のの意で、稲荷の杉は神木として名高い。
 三句「杉の葉に」は、杉の葉にの意である。
 四句「白くも霜の」は、白く霜がの意で、「も」は詠嘆である。
 結句「おきにけるかな」は、置いたことだの意で、「に」は完了、「けり」は詠嘆、「かな」も詠嘆である。

さよ:夜
作者
源実朝
出典
金槐和歌集
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何し負はばそのかみ山のあふひ草 かけて昔を思ひ出でなむ
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