ちはやぶる伊豆のお山の玉椿
八百万代も色は変はらじ
- 歌の意味
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神の伊豆のお山の美しい椿は、八百万代の後までも、その色は変わることはないだろう。
- 鑑賞
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雑歌 641
詞書「二所詣し侍りしに」
二所詣をしたときの歌である。神の鎮まる伊豆山の美しい椿は、限りない年月を経てもその色は変わらないだろうと、常緑の椿に託して神の御代と世の長久をことほいでいる。
勅撰集の『続後撰和歌集』に入集している。類従本では賀の部に収め、詞書を「二所詣し侍りし時」とする。
初句「ちはやぶる」は「神」にかかる枕詞で、ここでは神の山である伊豆のお山を導いている。
二句「伊豆のお山の」は、伊豆山権現のある山のの意で、前の三首の走湯山を受けている。
三句「玉椿」は、椿の美称である。椿は長寿の木とされ、祝いの歌に用いられる。
四句「やほよろづ代も」は、限りなく長い年月もの意で、本巻の第六百十八首の四句と同じ句である。
結句「色はかはらじ」は、色は変わらないだろうの意で、「じ」は打消推量である。
たまつばき:椿の美称、長寿のしるしとされる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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伊豆の国や山の南に出づる湯の 速きは神の験なりけり
- 次の歌
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古りにける朱の玉垣神さびて 破れたる御簾に松風ぞ吹く