- 歌の意味
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石上の古い都は神々しく古びて、神の祟りでもあるのだろうか、人も通わない。
- 鑑賞
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雑歌 643
詞書「故郷を神祇に寄せて詠みける」
古い都の跡を神祇に寄せて詠んだ歌である。石上の古い都は神々しく古び、神の祟りでもあるのか、今は人も通わないと、荒れ果てた旧都の寂しさを詠んでいる。
類従本では詞書を「故郷の心を」とする。類従本、定家所伝本では四句を「たたるにしあれや」とする。なお底本の表示は二句、四句に判読しにくい箇所があり、ここでは「ふるき都は」「たたるにしあれや」と読む。
初句「いそのかみ」は「古る」にかかる枕詞で、大和国の石上の地名でもある。
二句「ふるき都は」は、古い都はの意である。
三句「神さびて」は、神々しく古びての意で、前歌の三句「かみさびて」と同じ語である。
四句「たたるにしあれや」は、祟りでもあるのだろうかの意で、八音の字余りである。「や」は疑問である。
結句「人も通はぬ」は、人も通わないの意で、「ぬ」は「や」の結びの連体形である。
いそのかみ:古るにかかる枕詞、大和国の地名
たたる:神仏や霊が災いをもたらす
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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古りにける朱の玉垣神さびて 破れたる御簾に松風ぞ吹く
- 次の歌
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上野の勢多の赤城の神社 大和にいかで跡を垂れけむ