- 歌の意味
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瑞垣のように久しい昔から、木綿襷をかけるように神にかけてきたこの心は、神がご存じであろう。
- 鑑賞
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雑歌 646
詞書は前の歌に続き「神祇の歌数多詠み侍りしに」
神社の瑞垣のように久しい昔から、木綿襷をかけて神に仕えるように、ひたすら神に寄せてきた自分の心は、神がきっとご存じだろうと詠んだ歌である。長年の深い信仰心を神に訴えている。
勅撰集の『新後撰和歌集』に入集している。類従本では神祇の部に収められている。なお底本の表示は三句が「ふゆだすき」と読めるが、ここでは「ゆふだすき」と読む。
初句「みづがきの」は、神社の周りの垣のの意で、「久し」にかかる枕詞としても用いられる。
二句「久しき世より」は、久しい昔からの意である。
三句「ゆふだすき」は、神事に奉仕するとき肩にかける木綿のたすきの意で、「かけ」にかかる枕詞である。
四句「かけし心は」は、かけてきた心はの意で、たすきを「かけ」と心を神に「かけ」るを重ねている。
結句「神ぞしるらむ」は、神がご存じであろうの意で、「ぞ」は係助詞で「らむ」と連体形で結ぶ。前歌の「よしや世の中」と対照的に、神への揺るがない信頼を詠んでいる。
みづがき:神社の周囲の垣、瑞垣
ゆふだすき:木綿で作ったたすき、神事で肩にかける
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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里巫女が御湯立て笹のそよそよに 靡き起き伏しよしや世の中
- 次の歌
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大日の種子より出でて三昧耶形 三昧耶形また尊形となる