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神と言ひ仏と言ふも世の中の
人の心のほかのものかは

歌の意味
神といい仏というのも、世の中の人の心の外にあるものであろうか、いや心の中にあるのだ。
鑑賞
雑歌 651

詞書「心の心を詠める」
 心というものを題として詠んだ歌である。神といい仏というのも、人の心の外にあるものではなく、人の心の中にこそあると詠み、神仏を自らの心のうちに見いだす考えを率直に述べている。

 初句「神といひ」は、神といいの意である。
 二句「ほとけといふも」は、仏というのもの意である。前の神祇の歌々と釈教の歌々をまとめ、神と仏を並べている。
 三句「世の中の」は、この世のの意である。
 四句「人のこころの」は、人の心のの意である。
 結句「ほかのものかは」は、外のものであろうか、いやそうではないの意で、「かは」は反語である。

こころのこころ:心というものの本質
作者
源実朝
出典
金槐和歌集
前の歌
世の中は鏡に映る影にあれや あるにもあらず無きにもあらず
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姫島の小松が末にゐる鶴の 千年経れども年老いずけり