君が代はなほしも尽きじ住吉の
松は百度生ひ代はるとも
- 歌の意味
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わが君の御代はなおも尽きることはないだろう。住吉の松が百度生え変わったとしても。
- 鑑賞
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雑歌 655
詞書は前の歌に続き「寄松祝といふ事を」
長寿の住吉の松が百度生え変わるほどの年月が過ぎても、わが君の御代はなお尽きることはないと、主君の御代の永続をことほいだ歌である。松の長寿をも超える御代の長さをいい、祝意を強めている。賀茂真淵はこの歌に評価の印を付けている。
類従本では「松によする祝といふ事を」と題して賀の部に収められている。
初句「君が世は」は、わが君の御代はの意である。
二句「なほしも盡きじ」は、なおも尽きることはないだろうの意で、「しも」は強意、「じ」は打消推量である。二句切れである。
三句「住吉の」は、摂津国の住吉のの意で、住吉の松は長寿の象徴とされる。前の二首の長柄の浜から、同じ摂津の住吉へ移っている。
四句「松はももたび」は、松が百度もの意である。
結句「生ひかはるとも」は、生え変わったとしてもの意で、「とも」は逆接の仮定である。倒置によって御代の長さの尺度を後に示している。
ももたび:百回、何度も
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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田鶴のゐる長良の浜の浜松の まつとはなしに千代をこそ経れ
- 次の歌
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行く末も限りは知らず住吉の 松に幾世の年か経ぬらむ