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竹の葉に降り覆ふ雪の末を重み
下にも千代の色は隠れず

歌の意味
竹の葉に降り覆う雪で梢が重く垂れているので、その下にも千代を保つ竹の緑の色は隠れない。
鑑賞
雑歌 661

詞書「寄竹祝」
 竹に寄せて祝う心を詠んだ歌である。竹の葉に雪が降り覆って梢が重く垂れていても、その下から千代を保つ竹の緑の色は隠れずに見えると詠み、雪にも変わらない竹の緑に御代の長久をことほいでいる。賀茂真淵はこの歌に評価の印を付けている。
 類従本では「一本及印本所載歌」の部に収められている。

 初句「竹の葉に」は、竹の葉にの意である。前の松の祝いの歌々から、竹の祝いの歌に移っている。
 二句「ふりおほふ雪の」は、降り覆う雪のの意で、八音の字余りである。
 三句「うれを重み」は、梢が重いのでの意で、「を〜み」は原因、理由を表す。六音の字余りである。
 四句「下にも千世の」は、下にも千代のの意である。
 結句「色は隱れず」は、色は隠れないの意で、雪の白と竹の緑とが対比されている。

うれ:草木の枝や葉の先、梢
作者
源実朝
出典
金槐和歌集
前の歌
岩の上に生ふる小松の年も経ぬ 幾千代までと契りおきけむ
次の歌
なよ竹のななももそぢ老いぬれど 八十の千節は色も変はらず