なよ竹の千々のさ枝の葉枝の
その節々によよは籠もれり
- 歌の意味
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しなやかな竹の数多くの小枝や葉のついた枝の、その節々に、幾世もの年月がこもっている。
- 鑑賞
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雑歌 663
詞書は前の歌に続き「寄竹祝」
しなやかな竹の数えきれない小枝や葉枝の節々に、幾世もの年月がこもっていると詠んだ歌である。竹の節を「よ」ということから、節々に「世々」がこもると見立て、限りない御代をことほいでいる。
類従本では「一本及印本所載歌」の部に収められている。なお底本の表示は三句が判読しにくく、ここでは「は枝の」と読む。
初句「なよ竹の」は、前歌と同じ初句である。
二句「ちぢのさ枝の」は、数多くの小枝のの意で、「さ」は接頭語である。
三句「は枝の」は、葉のついた枝のの意で、四音の字足らずである。
四句「そのふしぶしに」は、その節々にの意である。前歌の「八十のちふし」を受けている。
結句「よよはこもれり」は、世々がこもっているの意で、「よよ」に竹の節と節の間をいう「節」と「世々」を掛ける。本巻の第六百五十七首の「葉毎に千世の数ぞこもれる」と同じ趣向を竹に移している。
さえだ:小さな枝
よよ:竹の節と節の間の意の節々と、世々の意を掛ける
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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なよ竹のななももそぢ老いぬれど 八十の千節は色も変はらず
- 次の歌
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相生の袖の触れにし宿の竹 よよは経にけりわが友として