相生の袖の触れにし宿の竹
よよは経にけりわが友として
- 歌の意味
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ともに育ち、袖の触れあってきたわが家の竹は、幾世も経てきたことだ。私の友として。
- 鑑賞
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雑歌 664
詞書は前の歌に続き「寄竹祝」
幼い頃からともに育ち、いつも袖が触れあってきたわが家の竹は、私の友として幾世もの年月を経てきたと詠んだ歌である。竹を「此の君」と呼んで友とした中国の故事をふまえ、竹とともに年を重ねる長寿をことほいでいる。
類従本では「一本及印本所載歌」の部に収められている。賀茂真淵は、初句の「あひおひ」はもとは「相老」すなわちともに老いる意であったのを、後の人が誤ったと評している。
初句「あひおひの」は、ともに生い育ったの意である。
二句「袖のふれにし」は、袖が触れあってきたの意で、竹と人とが身近にあったことを示す。
三句「宿の竹」は、わが家の竹の意で、三句切れである。
四句「よよは経にけり」は、幾世も経たことだの意で、「よよ」に竹の「節」と「世々」を掛ける。前歌の結句「よよはこもれり」と同じ語を用いている。
結句「わが友として」は、私の友としての意で、倒置となっている。竹を友とする故事をふまえる。
あひおひ:ともに生い育つこと
よよ:竹の節と節の間の意の節々と、世々の意を掛ける
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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なよ竹の千々のさ枝の葉枝の その節々によよは籠もれり
- 次の歌
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岩に生す苔の緑の深き色を 幾千代までと誰か染めけむ