君が代になほ長らへて月清み
秋のみ空の影を待たなむ
- 歌の意味
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わが君の御代に、なおも生き長らえて、月が清らかなので、秋の空の月の光を待ちたいものだ。
- 鑑賞
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雑歌 669
詞書は前の歌に続き「慶賀の歌」
わが君の御代に、自分もなお生き長らえて、清らかな秋の空の月の光を待ち続けたいと詠んだ歌である。前歌が主君の長寿をことほいだのに対し、本歌は主君の御代に自らも長く生きたいという願いを詠んでいる。
類従本では述懐の部に収められている。
初句「君が代に」は、わが君の御代にの意である。
二句「猶ながらへて」は、なおも生き長らえての意で、前歌の三句「ながらへて」と同じ語である。前歌では君が長らえ、本歌では自分が長らえるという反転した構図になっている。
三句「月きよみ」は、月が清らかなのでの意で、「み」は原因、理由を表す。
四句「秋のみ空の」は、秋の空のの意で、「み」は美称の接頭語である。
結句「かげを待たなむ」は、月の光を待ちたいものだの意である。
ながらふ:長く生き続ける
かげ:月や日の光
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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千々の春万の秋に長らへて 月と花とを君ぞ見るべき
- 次の歌
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万代に見るとも飽かじ長月の 有明の月のあらむ限りは