万代に見るとも飽かじ長月の
有明の月のあらむ限りは
- 歌の意味
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万代にわたって見ても見飽きることはないだろう。九月の有明の月が空にある限りは。
- 鑑賞
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雑歌 670
詞書は前の歌に続き「慶賀の歌」
九月の有明の月は、万代にわたって眺めても見飽きることはないだろう、その月が空にある限りはと詠んだ歌である。有明の月の美しさに寄せて、限りなく続く御代をことほいでいる。賀茂真淵はこの歌に評価の印を付けている。
類従本では賀の部に収め、特に「月によする祝」と題している。
初句「萬代に」は、万代にわたっての意である。
二句「見るともあかじ」は、見ても見飽きることはないだろうの意で、「じ」は打消推量である。二句切れである。
三句「長月の」は、陰暦九月のの意で、「長」に長久の意を響かせる。前歌の「秋のみ空」を受けて、秋の月を詠んでいる。
四句「有明の月の」は、夜が明けても空に残る月のの意である。
結句「あらむかぎりは」は、ある限りはの意で、倒置となっている。次歌の第六百七十一首の結句「照らむかぎりは」と対をなしている。
ながつき:陰暦九月
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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君が代になほ長らへて月清み 秋のみ空の影を待たなむ
- 次の歌
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朝にありてわが代は尽きじ天の戸や 出づる月日の照らむ限りは