- 歌の意味
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今造る黒木の宮は古びることなく、わが君は万代までもお通いになるだろう。
- 鑑賞
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雑歌 675
詞書は前の歌に続き「大嘗会の年の歌に」
今新しく造る黒木の宮は古びることがなく、わが君は万代の後までもお通いになるだろうと、前歌に続いて大嘗会をことほいだ歌である。賀茂真淵はこの歌に評価の印を付けている。
類従本では「一本及印本所載歌」の部に収め、二句の「もろ」を「むろ」とする。
初句「今つくる」は、今新しく造るの意で、本巻の第六百三十二首と同じ初句である。
二句「黒木のもろや」は、黒木で造った建物の意である。前歌の初句「黒木もて」を受けている。
三句「ふりずして」は、古びることなくの意で、前歌の結句「ふりずもありなむ」を受けている。
四句「君はかよはむ」は、わが君はお通いになるだろうの意である。
結句「萬代までに」は、万代までもの意で、倒置となっている。前歌の四句「萬代ふとも」と対応している。
もろや:建物、殿舎
くろき:皮のついたままの木材
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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黒木もて君が造れる宿なれば 万代経とも古りずもありなむ
- 次の歌
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大君の勅を畏みちちわくに 心は分くとも人に言はめやも