世に経れば憂き言の葉の数ごとに
絶えず涙の露ぞ置きける
- 歌の意味
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この世に生きていると、つらい言葉を耳にするたびに、絶えず涙の露が置くことだ。
- 鑑賞
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雑歌 684
詞書「雑の歌の中に」
世の中に生きていると、つらい言葉を聞くたびごとに、絶えず涙の露が袖に置くと詠んだ歌である。「言の葉」の「葉」に「露」が置くという縁語の趣向によって、世を生きるつらさを描いている。
勅撰集の『新勅撰和歌集』に入集している。類従本では「雑歌」と題している。
初句「世にふれば」は、この世に生きていればの意である。
二句「うきことの葉の」は、つらい言葉のの意である。
三句「かずごとに」は、その数ごとに、たびごとにの意である。
四句「たえず淚の」は、絶えず涙のの意である。
結句「露ぞおきける」は、露が置くことだの意で、「ぞ」は係助詞で「ける」と連体形で結ぶ。「言の葉」の「葉」と「露」「置く」が縁語である。本巻の第五百九十五首の結句「露ぞおきける」と同じ句である。
ことのは:言葉
ふ:年月を過ごす、この世に生きる
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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さりともと思ふものから日を経ては 次第次第に弱る悲しさ
- 次の歌
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嘆きわび世を背くべき方知らず 吉野の奥も住み憂しと言へり