徒歩人の渡れば揺るぐ葛飾の
真間の継橋朽ちやしぬらむ
- 歌の意味
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歩いて行く人が渡ると揺れる葛飾の真間の継橋は、朽ちてしまったのだろうか。
- 鑑賞
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雑歌 699
詞書「徒歩人の橋渡りたる所」
歩いて旅をする人が橋を渡っている絵を見て詠んだ歌である。歩く人が渡るだけで揺れる葛飾の真間の継橋は、もう朽ちてしまったのだろうかと、古い歌枕の橋の古さを思いやっている。
類従本では詞書の末尾を「わたる所」とする。なお底本の表示は結句の末尾が判読しにくく、ここでは「朽ちやしぬらむ」と読む。
初句「かち人の」は、歩いて行く人のの意である。
二句「わたればゆるぐ」は、渡ると揺れるの意である。
三句「かつしかの」は、下総国の葛飾のの意である。
四句「ままの繼橋」は、葛飾の真間にあった継橋で、万葉集にも詠まれた歌枕である。
結句「朽ちやしぬらむ」は、朽ちてしまったのだろうかの意で、「や」は疑問の係助詞で「らむ」と連体形で結ぶ。前歌の川を渡る歌に続き、橋を渡る歌を置いている。
かちびと:徒歩で行く人
つぎはし:板を継ぎ足して架けた橋
- 作者
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源実朝
- 出典
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金槐和歌集
- 前の歌
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浜辺なる前の川瀬を行く水の 早くも今日の暮れにけるかな
- 次の歌
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いにしへを偲ぶとなしに石上 ふりにし里に我は来にけり