- 歌の意味
- 万代にわたって見ることのできる花の色ではあるが、今日の花の美しさはいつ忘れることがあろうか。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 41
これから先いつまでも見られる花であっても、今日見た花の美しさは格別で決して忘れられないと讃えた歌である。晴れの花見の日を記念する心がこもっている。
作者の「顕輔」は、藤原顕季の子で左京大夫に至った藤原顕輔である。崇徳院の命により詞花和歌集を撰んだ六条藤家の歌人である。
初句「よろづよに」は本巻の第三十三首と同じ「よろづよ」の語で、長久を祝う。
二句「見るべき花の」は見ることのできるはずの花の意である。
三句「色なれど」は逆接で、下の句の今日の特別さを際立たせる。
四句「今日のにほひは」の「にほひ」は今日の花の照り映える美しさである。
結句「いつか忘れむ」は反語で、いつ忘れようか、決して忘れないの意である。
にほひ:色の美しく照り映えること
- 作者
- 藤原顕輔
- 出典
- 金葉和歌集
- 前の歌
- 白雲にまがふ桜のこずゑにて 千歳の春を空に知るかな
- 次の歌
- 白雲にまがふ桜を尋ぬとて かからぬ山のなかりつるかな