初瀬山雲居に花の咲きぬれば
天の川波立つかとぞ見る
- 歌の意味
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初瀬山の空高くに花が咲いたので、天の川に波が立っているのかと見える。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 51
初瀬山の高みに咲く桜を、天の川に立つ白波に見立てた歌である。前歌の第五十首と同じく桜の咲く高みを「雲居」と表し、空から天上の川へと見立てを広げている。
作者の「匡房」は、大江成衡の子で権中納言に至った大江匡房である。後三条、白河、堀河の三代の天皇に仕えた当代随一の学者である。
初句「初瀬山」は大和国の歌枕で、長谷寺のある山である。
二句「雲居に花の」は空高くに花がの意で、前歌の第五十首と同じく「雲居」の語を用いている。
三句「咲きぬれば」は咲いたのでの意である。
四句「天の川波」は天の川に立つ波で、白く咲く桜の見立てである。「雲居」の縁で天上の川を持ち出している。
結句「立つかとぞ見る」は係助詞「ぞ」と連体形「見る」の係り結びで、見立てを確かめている。
はつせやま:大和国の歌枕。長谷寺がある
あまのかはなみ:天の川に立つ波
- 作者
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大江匡房
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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山桜咲きそめしより久方の 雲居に見ゆる滝の白糸
- 次の歌
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吉野山峰に波寄る白雲と 見ゆるは花のこずゑなりけり