- 歌の意味
- うらやましいことだ。どのように吹いたからといって、春風は花を思いのままにするようになったのだろうか。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 61
花を咲かせるのも散らすのも思いのままにする春風をうらやむ歌である。人は花を思うままにできないのに、風にはそれができるという嘆きが込められている。
初句「うらやまし」はうらやましいの意で、初句切れである。
二句「いかに吹けばか」はどのように吹くからかの意で、係助詞「か」が結句の「けむ」と呼応する。
三句「春風の」と主語を示す。
四句「花を心に」は花を思うままにの意である。
結句「まかせそめけむ」は思うままにし始めたのだろうの意で、「けむ」は過去の原因推量である。
まかす:思うままにする、ゆだねる
- 出典
- 金葉和歌集
- 前の歌
- 春ごとに同じ桜の花なれば 惜しむ心もかはらざりけり
- 次の歌
- 水上に花や散るらむ山川の ゐくひにいとどかかる白波