- 歌の意味
- 昼は袖に散り積もる桜の花が、夜は心にかかって気がかりなのであった。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 67
昼には袖に散りかかって積もる桜が、夜には見えないために心にかかって気がかりになると詠む歌である。昼と夜、袖と心とを対比させ、花を思う心の絶え間なさを表している。
作者の「隆源」は藤原通宗の子で、若狭阿闍梨と呼ばれた僧である。堀河百首の作者の一人である。
初句「衣手に」の「衣手」は袖のことである。
二句「昼は散りつむ」は昼には散り積もるの意で、四句の「夜は」と対をなす。
三句「桜花」は上下の句をつなぐ主題である。
四句「夜は心に」は夜には心にの意で、昼の袖との対比をなす。
結句「かかるなりけり」は花が袖に散りかかる意を受けつつ、心にかかる、気がかりになる意へと転じている。
ころもで:袖
ちりつむ:散って積もる
- 作者
- 隆源
- 出典
- 金葉和歌集
- 前の歌
- 庭の花もとのこずゑに吹きかへせ 散らすのみやは心なるべき
- 次の歌
- 桜咲く山田をつくる賤の男は かへすがへすや花を見るらむ