- 歌の意味
- わが家にまたやって来る人も見られるほどには残して、山吹の花をすべて折り尽くしてくれるな。
- 鑑賞
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巻第一 春歌 76
わが家の山吹を折り取ろうとする人に、後から来る人も見られるように折り尽くさないでくれと頼む歌である。本首から山吹の歌が続く。
初句「わが宿に」はわが家にの意である。
二句「またこむ人も」は後からまたやって来るであろう人である。
三句「見るばかり」は見られるほどにの意で、程度を表す。
四句「折りなつくしそ」は「な〜そ」の形で禁止を表し、折り尽くさないでくれの意となる。
結句「山吹の花」と体言止めで結び、ここから山吹の歌の一連が始まる。
をりつくす:すっかり折り取る
やまぶき:晩春に黄色の花を咲かせる低木
- 出典
- 金葉和歌集
- 前の歌
- 山里の外面の小田の苗代に 岩間の水をせかぬ日ぞなき
- 次の歌
- 限りありて散るだに惜しき山吹を いたくな折りそ井手の川波