大井川幾瀬鵜舟の過ぎぬらむ
ほのかになりぬ篝火の影
- 歌の意味
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大井川の幾つの瀬を、鵜舟は過ぎていったのだろうか。篝火の光がかすかになった。
- 鑑賞
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巻第二 夏歌 151
大井川で鵜飼の舟が幾つの瀬を過ぎていったのだろうか、篝火の光が遠くかすかになった、と詠む歌である。遠ざかっていく篝火の光によって、鵜舟が川を下っていくさまと夜の深まりを描いている。
大井川は京都の嵐山のふもとを流れる川で、鵜飼の名所として知られた。
初句「大井川」は京都の嵐山のふもとを流れる川の名所である。
二句「幾瀬鵜舟の」は幾つの瀬を鵜舟がの意で、「鵜舟」は鵜飼に用いる舟である。
三句「過ぎぬらむ」は過ぎていったのだろうかの意で、「らむ」は原因を推量する。ここで句切れとなる三句切れの歌である。
四句「ほのかになりぬ」はかすかになったの意で、完了の「ぬ」で結ぶ。
結句「篝火の影」は体言止めで、鵜飼の舟でたく篝火の光を示している。四句と倒置の関係にあり、推量の根拠となる目前の景を最後に置いている。
うぶね:鵜飼に用いる舟
かがりび:鵜飼で魚を寄せるために舟でたく火
せ:川の浅く流れの速い所
- 出典
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金葉和歌集
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この里も夕立しけり浅茅生に 露のすがらぬ草の葉もなし
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玉櫛笥二上山の木の間より 出づればあくる夏の夜の月