- 歌の意味
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小倉山の峰に嵐が吹くとすぐに、谷の架け橋までが紅葉してしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第三 秋歌 252
小倉山の峰に嵐が吹くとたちまち、散った紅葉が降り積もって、谷に架けた橋までが紅葉したように色づいた、と詠む歌である。橋が紅葉に覆われるさまを、橋が紅葉したと見立てている。
前歌の第二百五十一首と同じ結句で、鴨の羽が紅葉したと詠む前歌に対し、本歌は谷の架け橋が紅葉したと詠み、木ではないものの紅葉という趣向で二首が並んでいる。
本巻の第二百四十三首から第二百五十三首までは紅葉の歌が続き、色づき始めた木々から、川や滝を埋めて散る紅葉までが詠まれていく。
作者の「顕季」は、藤原隆経の子で修理大夫に至った藤原顕季である。母が白河天皇の乳母であったことから院の近臣として重んじられた。和歌の家である六条藤家の祖である。
初句「小倉山」は京都の嵯峨の山で、紅葉の名所である。
二句「峰の嵐の」は峰を吹く嵐がの意である。
三句「吹くからに」は吹くとすぐにの意で、「からに」は直後に起こることを示している。
四句「谷の架け橋」は谷に架け渡した橋である。
結句「紅葉しにけり」は紅葉してしまったことだの意で、本巻の第二百四十四首、前歌の第二百五十一首と同じ結句である。
をぐらやま:京都の嵯峨の山。紅葉の名所
かけはし:谷などに架け渡した橋
- 作者
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藤原顕季
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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柞散る岩間をかづく鴨鳥は おのが青羽も紅葉しにけり
- 次の歌
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大井川散る紅葉葉に埋もれて 戸無瀬の滝は音のみぞする