冬寒み空に凍れる月影は
宿にもるこそ解くるなりけれ
- 歌の意味
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冬が寒いので空に凍りついたような月の光は、家の中に漏れ入ってくると、解けるのであったことだ。
- 鑑賞
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巻第四 冬歌 274
冬の寒さで空に凍りついたかのように冴えわたる月の光も、家の中に漏れ入ると氷が解けるように和らぐ、と詠む歌である。冴えた月光を氷に見立て、屋内に差し込んだ光を「解くる」と言いなした点に趣向がある。
氷の歌の中に置かれ、地上の氷を詠む前歌までの歌に対して、空の月光を氷に見立てている。
本巻の第二百七十一首から第二百七十五首までは、氷を詠む歌が続く。
作者の「顕仲_源」は、源顕房の子で神祇伯を務めた源顕仲である。待賢門院堀河、上西門院兵衛の父である。
初句「冬寒み」は冬が寒いのでの意で、形容詞の語幹に「み」を付けて原因を表している。
二句「空に凍れる」は空に凍りついているの意で、冴えた月の光を氷に見立てている。
三句「月影は」は月の光の意である。
四句「宿にもるこそ」は家に漏れ入ってくることこそがの意で、係助詞「こそ」が結句の已然形「けれ」と係り結びをなす。
結句「解くるなりけれ」は解けるのであったことだの意で、二句の「凍れる」と対応させ、詠嘆の「けり」で結んでいる。
つきかげ:月の光
やど:住まい、家
もる:隙間から漏れ入る
- 作者
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源顕仲
- 出典
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金葉和歌集
- 前の歌
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しなが鳥猪名の伏原風冴えて 昆陽の池水氷しにけり
- 次の歌
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水鳥のつららの枕隙もなし うべ冴えけらし十符の菅薦